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ストーリー

「大丈夫だから!理事長先生は素敵な方だし、
此処の先生方は勿論、生徒会長だって凄い優しいんだから」

「でも…私、璃里香みたいに1年も通ってないんだよ?新しい友達できるかな…」

潮騒を遠くに聞く、此処、湘南にある名門私立・翔華学園高校。
桜の舞い散る春の入学式を少し過ぎた、4月のある晴れた日。
イギリスのギムナジウムを連想させるその学園の、赤茶けたレンガで建てられた塀と
背の高い真鋳の門扉をくぐり、いま、黒塗りの車が滑るように入っていった。

橘 優奈(主人公)は父親の仕事の都合上、家族で転勤勤務に同行し、
小さい頃から日本海外を問わず転校を何度となく繰り返して来ていた。
引っ込み思案ではなかったが、すぐに新しい友達が出来ても別れなければならない辛さに、
すでに親しくなろう…と言う気すら薄れてきているのを感じている。
そして、イギリスで4年生までを過ごした時、やっと日本へ帰れることに期待と不安を胸にここ、
翔華学園の門をくぐったのだ。

この学園では季節はずれの編入者も少なくなく、それぞれの思いを胸に抱いて訪れる。
そして、数年間の素晴らしい思い出となる学園生活を夢見、最初に理事長室の扉を叩くのだった。